ラトビア移住12年目。
 
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Three Osokins in Opera

昨日はラトビア国立オペラで開催された「3人のオソキンス」というピアノコンサートに行ってきた管理人である。

 

それはもう素晴らしい演奏であった。

 

さて、コンサートは題名の通り3人のピアニストによる共演だったのだが、3人ともOsokinsという苗字、つまり家族なのである。

お父さん(Sergey Osokins)と2人の息子(Andrejs and Georgijs Osokins)なのであった。

 

お父さんはラトビア音楽アカデミーの教授で、数多くのピアニストを養成。

二人の息子は世界各国のピアノコンクールで賞を取っている新進気鋭のピアニストである。

 

コンサート前半はそれぞれのソロ演奏であった。3人とも演奏スタイルが違い、親子兄弟でも演奏は似通ったりしないものだなあと感心。素晴らしい演奏であった。

コンサート後半は連弾であった。

もう、これがすごいのなんのって、びっくりでしたわよ、奥さん!

 

お父さんと息子の連弾、兄弟の連弾、家族みんなで連弾。

演奏スタイルが違うのに、さすが家族である。

みんなそれぞれ50%づつ遺伝子を共有しているだけのことはある。

息ぴったり。

大変な迫力。

 

「お、そう来たか、じゃ僕はこうだ」

というような演奏者の心の声が聞こえてくるようであった。

誰よりもコンサートを楽しんでいたのは紛れもなく3人のOsokinsだったのだと確信する管理人であった。

 

 

 

【2018.01.23 Tuesday 18:13】 author : 管理人
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Valentina
ラトビア国立オペラでValentinaを観てきた管理人夫妻である。

ラトビア人作曲家Arturs Maskatsによるラトビア語の新作オペラのワールドプレミアであった。

第二次世界大戦時の話で、戦後ラトビアで映画歴史研究家として活躍したラトビア系ユダヤ人Valentina Freimaneの物語である。
リガで生まれ育ち、ベルリン、パリで過ごした後、リガに帰ってきて大戦に巻き込まれ、両親を失い、夫を失い、自身も身を隠しながら生き延びたのである。

ドイツ軍とロシア軍の狭間で、どっちに転んでも国の運命は悪い方向にしか向かず、それをどうすることもできない悲しみが表現されたオペラであった。

現代オペラは、兎角、不協和音を多用して予測不可能な耳障りの悪い旋律ばかりだが、このオペラはそれなりにアリアが認識できるぐらいにはメロディアスであった。

2幕目では、ちょっと退屈な部分もあったが、まあ、良い出来なのだと思う。
何より、新作オペラを作りだす、という部分ですでに素晴らしすぎなのだと思う。
クラッシックなオペラだけでなく、自分たちのオリジナルオペラを生み出すラトビア人のパワーというか、オペラ愛というべきか、に感心せざるを得ない。

ラトビア人作曲家による新作オペラのプレミア、ということで、観客も気合の入った身なりで、有名人をたくさん見かけたのであった。

このオペラを見ながら思ったのは、ママのことであった。
ママはユダヤ人ではなかったが、彼女も戦争とソビエトによる支配で多くのものを失い、尊厳を傷つけられ、それでも強く生き延びた一人なのである。



 
【2014.12.06 Saturday 21:14】 author : 管理人
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バイロイト音楽祭2013 その1
さて、バイロイトである。
申し込みを始めて6年目で当たった管理人夫婦である。

バイロイト音楽祭への申し込みは前年9月まで、最近はインターネットで申し込みできる様になったようなのだが、管理人夫婦はせっせと郵便で申込書を送り続けたのであった。
当選すると3月にバイロイトから封書がやってくる。
落選すると6月だったか7月だったかに翌年用の申込書が送られて来るのであった。

3月18日の朝、新聞を取りにポストに行くと、そこにバイロイトからの封書があった。
その日の午後、ママが息を引き取った。
きっと、ママからのプレゼントだったのだろう。

管理人夫婦が申し込んでいたのはローエングリンとタンホイザーである。
この2演目は2011年の演出で、当時NHKで生放送されたはずである。
演出の評判は悪い。
事前にYouTubeでチェックしたが、ベルリンのコミッシェオペラの不快な演出に比べたら可愛いものである。

バイロイトへはニュルンベルク経由で行く事となった。
リガからニュルンベルク直行便がないので、フランクフルト乗り換えである。
ニュルンベルクからは電車で一時間半。

宿はバイロイト音楽祭側で旋回してくれたもので、値段ランクから選べるようになっていた。
管理人夫婦がお願いした宿はビール工場の横で、音楽祭期間中だというのに朝食付きで一泊87ユーロであった。本来ならとても質素な部屋になるはずだったのだが、バイロイトの申込書に念のために付けておいた旦那のProf.の肩書きが功を奏して、アパートメントにしてくれたのであった。

宿には英語表記が全くなく、従業員も英語を話す気配はなかった。

普段着ならば、宿から祝祭劇場まで歩く事も可能な距離であったが、ドレスアップしている状態ではタクシーである。
ちなみに、旦那がタクシーの運転手さんから聞き出した情報によると、バイロイトの街には全部で40台のタクシーが稼働しているということであった。この音楽祭の観客は、大半がドイツ人らしく、車でやって来ている人々もかなりの数にのぼるのだが、それでもたった40台のタクシーが行ったり来たりしながら観客をさばくわけで、当然のことながら特に帰りのタクシーは長蛇の列となるわけである。事前にタクシー乗り場を確認しておいて、公演が終わったらダッシュでタクシー乗り場に行くぐらいの気合いが必要である。

8月のバイロイトは暑かった。

そして、どこへ行っても冷房がない。
ショッピングセンターのような大型店舗では冷房していたが、それもかなりエコモードで、とにかくどこへ行っても暑い、という印象である。

涼しすぎるリガに慣れきっているからだには、結構堪える暑さであった。

オペラの上演されるバイロイト祝祭劇場にも冷房はない。
この劇場は、とにかく音響効果にこだわった作りで有名で、椅子も固い。固い椅子がイヤならば、クロークでクッションを借りる事はできる。ちなみに、一番お高いバルコニー席は普通の劇場にあるようなフカフカの椅子であった。
外気温が30℃を越す暑さで、正装で、長い事で有名なワーグナーのオペラを鑑賞する、というものなのである。
さらに、字幕もない。この音楽祭に来るのならば、字幕など必要あるまい、ということなのであろう。

とにかく、暑い。
必需品は扇子である。
オペラの第一幕では、プログラムなどでパタパタあおいでいる人が多かったのだが、一回目の休憩で売店で扇子を購入する人が多いようで、二幕になると、ほぼ全員の女性が扇子で扇いでいた。

休憩は各1時間づつある。

その間、併設されたレストランでシャンパンやワインを飲んだりするのだが、唯一ここだけが冷房していた。このレストランでの食事は幕間も含めて予約することが可能である。

祝祭劇場の道路を隔てた丘の上に、ワルハラというレストランがあり、管理人夫婦は、タンホイザーを見た後にここで食事をした。
タキシードにイブニングドレスでディナーを食べるチャンスなんて無いからである。

オペラそのものに関しては次回。
【2013.08.13 Tuesday 12:53】 author : 管理人
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バイロイト
それは、申し込んでから当たるまで10年を要するという。
毎年毎年、申し込みを続けられるかどうかで、本気度を計っているのではないか、とさえ言われる。

それはバイロイト音楽祭のチケット。

管理人夫婦は、記録によると、2008年から申し込みを開始したことになっている。

そしてあれから6年。
毎年、申込書に希望演目と座席クラスを書き込んで郵送したのであった。

最初の頃は、「リング全演目」をお高い席で、というような申し込みをしていたのであった。
当たらない、と分かっていたからである。

去年、5回目の申し込みをする時に、旦那が言った。

「そろそろ、万が一、ということがあるから、真剣に演目を選ぼう」

まあ、そうは言ってもまだ5回目。旦那は楽天家だなあ、などと思った覚えがある。
まだ10年までは5年あるじゃないか。
しかしながら、確かに、万が一当たった場合、チケット代もバカにならない。
第一、リング全演目なんて、体力的に保たない事が容易に予想できるのである。

そして、それは現実となった。

奥さん、2013年バイロイト音楽祭のチケット、
当たったですよー!!

やっほー!やっほー!やっほー!

ローエングリンとタンホイザーの2演目当たったのである。

しかも今年はワーグナー生誕200年!
応募開始とともに、バイロイト貯金も開始していたので、準備はオッケーである。


【2013.04.14 Sunday 16:40】 author : 管理人
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Mazeppa@ラトビア国立オペラ
昨日はラトビア国立オペラで、Mazeppaの初日を観てきた。

チャイコフスキー作曲のオペラである。

さて、Mazeppaというのはウクライナのロシアからの独立に寄与した軍人で、もちろん、ウクライナでは英雄で、お札にも登場する人物である。
が、しかし、ロシア側から見ると、マゼッパは裏切り者である。
このオペラはロシア側視点からなので、どう見てもマゼッパは良い人ではない。

オペラのあらすじとしては、こんな感じである。
マゼッパとマリアは相思相愛である。問題はマゼッパとマリアの年の差がかなりあって、殆どおじいちゃんと孫ぐらいの差がある、ということである。マリアの父親はお金持ちの地主で、真ゼッパとは昔から親しいのだが、さすがに娘をマゼッパと結婚させるのはできない、と反対する。だが、マリアは結局マゼッパに付いていってしまい、父親も母親も激怒する。それならマゼッパに仕返してマリアを取り戻そうと、ロシア皇帝に密告者を送る。
しかし、これがばれてマリアの父親はマゼッパによって死刑を宣告される。マリアの母親は、「お父さんを助けられるのはあなたしかいないわ」とマリアに助けを求めるが、刑は執行されてしまう。その後、ロシア軍との戦いに敗れたマゼッパは、マリアの荒れ果てた昔の家へ逃げてくると、そこでマリアの幼なじみに遭遇し、ピストルで撃ってしまう。そこへ父親の死で気の触れてしまったマリアがやって来るのだが、マゼッパはマリアを置き去りにして逃げてしまう。瀕死のマリアの幼なじみが、マリアを呼びながら息絶え、マリアもその場で息絶える。

もー、ものすごく暗くて陰鬱なオペラであった。

マゼッパという人自体は実際の歴史上の人物なのだが、このオペラのストーリーは実際の歴史の上に架空のラブストーリーで味付けしたものである。おそらく、ウクライナ人が作ればもっと違ったものになったであろう。

さて、この舞台はクロアチアのオペラの演出をそのまま持ってきたものである。
YouTubeにクロアチアオペラのマゼッパ映像があったので、ご覧頂きたい。

さあ、皆さんも、この暗くて重くて陰鬱な雰囲気をご一緒にどうぞ。
【2012.01.29 Sunday 15:21】 author : 管理人
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ファウスト@メトロポリタンHDライブ
土曜の夜は、いつものメトロポリタンオペラのHDライブで、グノーのファウストを観てきた管理人夫婦である。

ファウストと言えば、ゲーテの戯曲である。
文学と縁のない管理人であるが、ファウストは高校時代に読んだ覚えがあるのであった。

さて、オペラのファウストは原作の第一部、マルガリーテが死んだところでおしまいになってしまう。ファウスト、というよりは、マルガリーテの物語のようである。

それはさておき、METのファウストはなかなかの出来であった。
特にルネ・パペのメフィストフェレスは大変良かった。

演出は、ファウストを核物理学者に仕立てているので、広島ドームとか核爆弾とかが出てきてしまうのがちょっとどうかな、と思ったのだが、まあ、そうそう不快なものではなかった。
第二幕の「子牛の歌」の演出は大変よかった。

上映時間は4時間。ちょっと長めではあるが、お勧めのオペラである。





【2011.12.11 Sunday 19:24】 author : 管理人
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神々の黄昏@ラトビア国立オペラ
すっかり怠けてオペラの記事を書かずに溜まってしまっている管理人である。

昨日はラトビア国立オペラの神々の黄昏に行ってきた管理人夫婦である。

実は、前回のMET HDライブのアンナ・ボレーナの後に、同じくMET HDライブで「ドンジョバンニ」「ジークフリート」を観て、昨日はMETのマハトマ・ガンジーの話とラトビア国立オペラの神々の黄昏が重なってしまい、生オペラを取った、という具合である。

METのジークフリートが6時間ぐらいで、その二週間後に生オペラの神々の黄昏、6時間半、という体力勝負のオペラスケジュールだったのである。

さて、昨日の神々の黄昏は、殆どのキャストが外国勢であった。
歌手は皆さん大変素晴らしく、オーケストラもとても良かったのだが、舞台演出がちょっと。。。

少なくとも、管理人には一かけらのコンセプトも理解できるものはなかったのであった。

ジークフリートとブリュンヒルデはマリファナを栽培しているヒッピーだし、ラインの乙女達は浴場で車のバッテリーを自分達の体に通電させて「キャッキャ」とはしゃいでいるし、理解に苦しむ場面が多すぎて、しかも一貫性が全くなく、大変退屈な演出であった。

管理人夫婦のオペラ仲間では、一幕目が終わった時点で一人脱落(帰宅)、二幕目が終わった時点でさらに二人脱落していた。

長い黄昏であった。
【2011.11.20 Sunday 16:40】 author : 管理人
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