ラトビア移住12年目。
 
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学会@ブリュッセル その2
さて、学会から帰ってきた管理人である。

癌の研究は、分子レベルでどんどん進んでいる。
特に乳癌は最も進んでいる分野なのだが、実際、その進み具合というのは1980年以降に分子レベルで色々分かってきて、この10年で急加速したのである。これはヒトゲノム計画等による功績が大きい。ヒトのゲノムの地図が整備されて、どの遺伝子のどの突然変異がどんな癌のタイプに見られる、とか、その場合にはそれに特異的に効くような薬を開発しましょうとか、そういう、細かい対応をしていきましょうという感じである。

今回参加してきた学会は、まさにそのあたりのところに関するもので、癌の早期診断や治療効果の検定に使えるような遺伝子マーカーの探索や、薬剤耐性と遺伝子型との関連、癌のサブタイプの遺伝子プロファイリングなどなど、が主なトピックであった。

今後の課題としては、予後の良くないサブタイプへの取り組みと、過剰治療の軽減が上げられていた。先進国では万全を期した治療を行っているので、過剰治療になりがちで、化学療法やホルモン療法などを予後との関連を見ながら個人個人で最適化していく必要があるのである。いわゆるテーラーメイド医療を進めていきましょうということである。

さて、ブリュッセルは適度に観光地で、食べ物もビールも美味しくて、快適な街であった。
物価も高くなく、学会にはまさに最適な街であった。
ママへのおみやげはチョコレート。自分へのおみやげに薬局でビタミン剤と空港で化粧品を買い込んで、満足な出張であった。

【2011.05.10 Tuesday 10:36】 author : 管理人
| 研究のこと | comments(8) | trackbacks(0) |
この記事に関するコメント
なんてすばらしい研究!テーラーメイド、一日も早く、実現するといいですね。
しかしいつもうらやましい・・・イスラエルも、クレタも、ブリュッセルも!!またいろいろ見せてね。
日本にはいま台風一号が接近中で今日はものすごく蒸し暑いです。
| Naomi | 2011/05/10 8:18 PM |
こんにちは、

夏の陽気のブラッセルを満喫してきて良かったですね。ブラッセルは近いので、年に5回から10回ぐらい買物に行きます。南駅から歩いて10分ほどの屋外常設市場は、東欧、アラブ、アフリカの雰囲気が味わえておもしろいです。まず観光客は来ない、地元の移民街の市場で、意外にも、観光名所のようにスリには一度も遭ったことはなく、道に迷うと親切に教えてくれました。おそらく在住の日本人でもあまり知らないと思います。グランドプラスから近い中華街にも良く行きます。
弟は臨床薬剤師で、日本で民間の研究所に勤めていますが、なぜか学会は米国ではなく、いつも欧州の学会に参加しています。
乳がんは確かに女性にとって恐ろしい病気ですね。かって娘がベビーシッターしていた家では、奥さんが40才近くで、金髪の幼いかわいい娘さん2人を残して、亡くなっていました。
東京にいた時は、スーちゃんの死亡のニュースが福島原発事故のニュースを久しぶりに押しのけて大きく報じられていました。
| ルクスの住人 | 2011/05/11 12:48 AM |
こんにちは、Naomi殿。
初期の乳がんが血液検査で分かるぐらいにしたいんですよねー。そうしたらお気軽に検査できるようになるしね。
台風って、もうそんな時季?こちらはようやく春が定着した感じです。タンポポが満開です。

こんにちは、ルクスの住人さん。
ブリュッセルは良いところですね。お買い物には最適な感じでした。学会の合間にブラブラしただけでも結構楽しめて、何より食事とビールがおいしかったのがよかったです。ラトビアではやっとチューリップが咲き始めたんですが、ブリュッセルでは既に散ってました。アカシアが咲いてましたね。
乳がん、欧州は多いんですよね。若い患者さんも結構多いですし、見てると辛いです。スーちゃんが亡くなったというニュースはショックでしたね。ほんとに、久しぶりにキャンディーズのビデオとかをYouTubeで見てしまいました。


| 管理人 | 2011/05/11 4:15 AM |
乳がん、男もなることがあるそうで
私の友人が、乳がんで手術したとか。
私は、男性ホルモン抑制剤を飲んで
いますから、ひょっとして乳がんの
発生確率が高くなっているのじゃないか
少し心配になってきました。
何の癌でも、速く見つかって簡単に
治ってほしいものです。
頑張っている科学者にエールを送ります。
エールもいいがビールも送らなくちゃ
いけませんかな。
| 1qtaka | 2011/05/11 7:13 AM |
学会の発表論文のなかに
このままテイラードの医療を押し進めると
それは次第に神の領域に踏み込む事になるが
いのちを支えるということには限界が有るのかないのか
人間の持つ、持てる技術が可能ならばいのちを無限に支え続ける
それは正しい事なのか?
なんてテーマの論文は有りませんでしたか。
技術の進歩に伴い医療費の高騰、高齢者の増加が目に見えるほどになる一方で
人々が抱く仕合せ感、満ち足りた感の向上は余り進んでいない様に想えます。
| さんさん | 2011/05/11 5:07 PM |
こんにちは、1qtakaさん。
男性の乳癌もありますが、とても稀です。色々と心配し始めるとキリがなくなってしまいますが、大事なことは、自分の正常な状態、というのを普段から把握することなのだそうです。それで、あれ?と思ったらすぐ医者に相談したり検査したりする。確かに、普通に暮らしてたら、リンパ節のあたりを触ってみるとかしないですよね。
エールありがとうございます。ビールにエールを加えて、より美味しくいただかせていただきますね。

こんにちは、さんさんさん。
なかなか、その議論をするまでに技術が追いついていないというところでしょうかね。癌とは戦えても寿命とは戦えないという事なのだと思います。
技術は進歩して、社会は色んな問題を抱えてますが、まあ、最終的には幸せは個人の、脳みその中の話になってしまいますからねえ。何がどうなると自分は幸せなのか?という問いに答えるのが最良の解決策じゃないかと思います。
| 管理人 | 2011/05/11 7:50 PM |
難病の筋ジストロフィーの遺伝子異常を修復する化合物が
が見つかり治療への道筋が見えてきというニュースを
昨日見ました。ちょっとした遺伝子の読み取りミスで
引き起こされる病気や遺伝子が傷ついて引き起こされる
病気、遺伝子にのって次の世代へ引き継がれていく
病気、それを最大限の努力で人間が治療方法を見つけて
いく 阻止する ということは神の領域に近いことでも
許しを請わなくてはならないと思います。
でもそうやって人の寿命を延ばしていくようになって
いくなら、定年 年金 保険 生涯学習等々 考えていかな
ければならない分野は広くなる一方で 現実がなかなか
追いつかない、ということになりそうです。

ベルギーといえばレース ペンダントトップにレースの
切り抜きがはいったベルギーのお土産は年を経ても
冬以外の季節な胸元を飾ってくれます
| murako | 2011/05/12 6:31 AM |
こんにちは、murakoさん。
寿命が延びたら、その分元気で動ける期間も延ばさないとダメですよね。おっしゃる通りで、社会の仕組みも、思い切って変えて行かないといけませんね。年金とかは、もう、本当にダメかなー、と思いながらニュースなどを見ています。
ベルギーでレースのお店を沢山見かけましたよ。うっとりしてしまいました。日傘を買いたかったのですが、ちょっと素晴らしすぎて手が出ませんでした(笑)。
| 管理人 | 2011/05/12 7:17 PM |
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