ラトビア移住12年目。
 
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リンゴの使い道
4本のりんごのうち、現在2本からリンゴ落下中の管理人家別荘である。

「このリンゴを一体どうすればいいのか。。。」

管理人は日々考え続けているのであった。

現在落下中のリンゴは

1)普通サイズ(日本感覚ではは小ぶり)、熟すと粉状になるタイプ、甘酸っぱい、色は薄い黄色。品種:Baltais Dzidrais

2) 極小サイズ(直径2-4cm)、大変甘い、赤くなる、品種:Cukurins

というものである。

どちらもラトビアでは古くから親しまれている品種である。
食べて美味しいのは2)の極小リンゴで、こちらは旦那の大好物であると同時に、誰にあげても喜ばれる品種である。一方、この極小リンゴは、その大きさから、皮を剥いたり芯をとったり、といった作業がかなり辛いものでもある。大量消費するために加工するのであれば、まるごと煮るなり焼くなりするのが良さそうである。

1)の甘酸っぱいりんごは、食べごろの時期を見極めるのが難しい。。。木から落下すると、割とすぐに地面にあたった部分が茶色くなってしまう。木になっている時は酸味が強い。
加工はラクなのだが、熱すると溶けてしまうタイプのリンゴなので、ジャムにも向かない。

というわけで、困り果てた管理人はネットで情報収集に励んだのであった。
その結果、出た結論は以下のとおりである。

大量消費にはジュースを絞るのが一番である。

とりあえず、今年は道具もないので、ジューサーで果汁を絞ってみたのだった。効率がいいのか悪いのかはわからないが、1kgあたり400-500ccの果汁が取れた。

飲んでみると、品種の特徴がそのまま反映されている味であった。

そして、冷やすと更に甘くなるようである。

だが、普段ジュース類を全く飲まない管理人家では、当然のことながら消費は進まない。味見をして、残りをそのまま室温においておいたところ、酵母が醗酵を始めたのであった。

ああ、酵母。
しかも天然。

というわけで、必然的且つ自動的に、絞ったジュースはシードルになるのであった。

もう、余計なことは考えずに、シードル作りに励もう、そんな決心をした管理人であった。

すると、その昔化学を勉強したことのある旦那が呼応したのであった。

「それなら、その大量のシードルを蒸留してカルバドスをつくるぞ!
そして、我らが別荘をこう呼ぼうではないか。


Chateau de pomme


「おおーっ!」

ラトビアなのに何故フランス語で命名なのか。
このフランス語が合っているのかどうか。
そんなことはどうでもよい。
異様な盛り上がりを見せる管理人夫婦であった。

が、その盛り上がりはそう長くは続かなかったのであった。
なぜなら、ラトビアの法律では、個人でのアルコール蒸留は禁じられているからであった。

【2011.08.23 Tuesday 13:31】 author : 管理人
| つくること | comments(11) | trackbacks(0) |
この記事に関するコメント
ドイツにいるのになぜかフランス語を勉強してますが、辞書見たら多分合ってます(château)まぁ、もうどうでもいいですね
いやー残念でしたね。先日も、お酒が作れる果物ばかりですね、とコメントしましたのに。
ジュース作って置いといただけですよ、あらら、アルコールになってる?置いといただけなんですけどね、仕方ないなぁ
って訳には行かないですかね
| ドイツの音大生 | 2011/08/23 9:26 PM |
こんにちは、ドイツの音大生さん。
おお、フランス語も勉強しているのですね。素晴らしい。
ラトビアでは、ワインを作るところまでは合法なんです。なので、シードルはOK。でもそこから蒸留してカルバドスを作ると違法なんだそうです。自家製ワインとかビール作りは何気に盛んらしく、専門店が沢山あって、お店にはちゃんと「蒸留装置」も売ってるんですよ。店員は、「あれは水を蒸留するんですよ」とニコニコしてましたが。
| 管理人 | 2011/08/23 10:20 PM |
面白いですね〜。思わず『クスっ』としてしまいました。

#1のリンゴ、こっちにもあるんですが、なかなか食べ辛いですよね。ちょっと置きすぎると粉っぽくて美味しく無いし。でも、ジューサーで絞るのも力が要りそうだし。後は、アップルソースですかねぇ。大量のアップルソース、赤ちゃんのいる家庭に売るとか(笑)。あれ、そんな映画ありませんでしたっけ?

とりあえず農作業で体を痛めません様に。
| mika | 2011/08/24 9:35 AM |
当国におきましても事情は貴国のそれと全く同じで
『売らない限り』醸造はご自由に,ただし
『蒸溜なんかしてごらんなさいまし只では済ましませんよ』と言うものであります。

ありますがしかし当国の各所にある醸造用品店,つまりはビールや葡萄酒を自分で醸したがる,なかには相当のマニアが居て売っているビールよりもはるかに美味しい,コスト的にもはるかに高いビールを自分のレシピで造ったりしていまするが,
そんな店に行くとこれはシタリ
蒸留装置をチャーンと陳列しているではありませんか。

『どういう訳ね?』と聞きますと我々の解釈によれば蒸溜装置その物は違法でもなんでもない,しちゃイカンのはそれを使う事,なのだ…
と言う何だか三百代言的な返事が。

ラトビアでもそんな案配具合にはいきませんかねぇ。 なんせ別荘というからには人里離れているんでしょうしラトビア中にあれほどあるリンゴの木,みんな大人しくジュースで飲んでいるとは思えないんですけれど。
| さんさん | 2011/08/24 9:44 AM |
こんにちは、mikaさん。
1)のリンゴ、アップルソースのためにあるようなリンゴですよね。アップルソース作って売りますかね(笑)。ホント、そういう映画、ありましたねえ。アップルソースって、他にどんな使い道があるんでしょう。試しに作ってみますかね。で、すべての料理に入れてみるとか。。。
ありがとうございます。腰、気を付けます。

こんにちは、さんさんさん。
あはは、どこも同じですね。リガの醸造用品店にも蒸留装置が山積みになってました。ウオッカとか作る人ももちろんいるらしく、ウオッカ用のエッセンスとかも売ってましたよ。
ま、シードルやワインはOKなので、これから本腰入れてつくろうかと思います。今年は色々試行錯誤ですね。まずは酵母選びでしょうか。醸造は楽しいですねえ。
| 管理人 | 2011/08/24 7:10 PM |
4本のりんごはみな違う品種なのでしょうね。
シードルたくさん作って、アップルソースで
美味しい豚肉を毎日食べるわけですね。
ラトビアで食べた豚肉の美味しかったことが
忘れられません。

ずっと前にお酒を作ったことが書かれていた
様に記憶しているのですが、あれは何の果物
だったのでしょうか。
| 1qtaka | 2011/08/25 5:11 PM |
こんにちは、1qtakaさん。
そうなんです、皆違う品種なんです。それぞれ個性が強いです。
ラトビアの豚料理は最高です。何しろ脂が乗ってますから。
以前作ったお酒は、やっぱりシードルと、さくらんぼのワインです。もう、今年から家業のように作ることになると思います。まずは美味しい物を目指して、条件を色々振ってみます。
| 管理人 | 2011/08/25 9:31 PM |
べラルース出身の同僚の親戚(フランス人)が、ノルマンディーで、カルバドスを密造しています。数年しか樽で寝かせていない、55%くらいのを飲ませてくれましたが... 「作る際は、メタノールが出ないように、容器の殺菌を十分に。」とのこと。

チェコの知り合いによると、杏、アプリコットでもブランデーを作るとか。蒸留前に酸化させて、酢にすることもあるらしい。りんご酢もよろしいのでは?

先程、一時帰国からコペン経由で戻ってきました。例によって、マイルを使って、ほぼ満員の前の方で、横になってきました。気温差で、風邪をひきそうです。
| 現役lecturer | 2011/08/26 5:57 AM |
こんにちは、現役lecturerさん。
リンゴ酢、いいアイデアですねえ。シードルの一部はリンゴ酢にしてしまおうかと思います。
一時帰国、お疲れさまです。気温差は15度ぐらいありそうですね。私も今、一時帰国の予定を立てているところです。悩みます。私も前の方で横になりたいです。マイルを使おうかな。
| 管理人 | 2011/08/26 6:40 PM |
大量のシードルにおぼれてみたい。。。などと妄想しているちび子です。

確かに我が家でもお中元などでいただくジュースの処分にこまります。
夜しか家にいない私たち夫婦には、ジュース不要。

自家製のシードル、カルバドスなんて素敵なお言葉♪
ぜひ密○をしてみちゃってください。

一時帰国の予定が立ちましたら、お知らせ下さい。
ぜひ日本で一杯いきませんか?
| ちび子 | 2011/08/28 1:47 PM |
こんにちは、ちび子様。
ジュースは子供も居ないですし、日頃買おうとか思わないですしね。しっかし、あれなんですよ、放っておくと天然酵母が働き出して、あっという間に醗酵し始めてしまうんですよね。冷蔵庫に余裕も無いので、ホントに勝手にシードルになっていくんです。美味しくなってくれるといいんですけどね。今年は色々とリンゴで遊んでみます。
おお、いいですねえ。是非一杯行きましょう!
| 管理人 | 2011/08/29 7:26 PM |
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