ラトビア移住12年目。
 
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医療費事情
ふと気づくと、すっかり更新を怠っていた管理人である。

さて、今日はラトビア医療費事情について書いておく事としよう。

1)ファミリードクター
まず、社会保障でカバーされる医療サービスを受けるには、ファミリードクターを全て通す必要がある。これが大前提である。ファミリードクターが出してくれる書類を持って行かないと、専門の治療は自費になってしまうのである。もちろん、民間の健康保険は加入していれば利用可能である。

2)カバー率
病気の種類によって、社会保障によるカバー率が25%、50%、75%、100%と変わってくる。
たとえば、癌は100%カバーされるのである。だが、ここでいう100%というのは、医療サービスのみで、大抵の検査や治療はレジストレーション料として数百円を徴収される。もし、民間の健康保険に加入していれば、どういう理由なのかはよくわからないのだが、このレジストレーション料が保険から一部補助されるようである。
このカバー率は、医薬品にも適応され、薬ごとに細かく値段が決まっている。基本は、ジェネリックがある場合はその値段を100%として、そこからはみ出た分の価格は自費となるのである。

3)医薬品は薬局購入
個人用の医薬品は、基本的に全て患者が薬局で購入する事になっている。当たり前だろう、と言う声が聞こえてきそうだが、これは軟膏から抗がん剤まで、全てなのである。例えば、抗がん剤治療を受ける場合、医師から処方箋をもらい、抗がん剤を普通の薬局で購入し、それを病院へ持って行ってボトルキープの様に「マイ抗がん剤」をキープしておいてもらって、それをスケジュールに合わせて投与してもらうのである。

4)医師、看護スタッフへの御礼
一昔前は日本でも現金やお酒をお礼として渡していたが、ラトビアでは現在でもそういう風潮がある。入院した時などは、看護スタッフへチョコレート、掃除のおばちゃんとかにはチップをわたしたりするのであった。そんな感じなので、医師は税金のかからない収入があることになるのだが、これに税金をかけよう、という動きが最近あったりするのであった。


【2012.04.18 Wednesday 22:55】 author : 管理人
| 乳がん | comments(7) | trackbacks(0) |
この記事に関するコメント
只今のオーストラリアは
なにが原因でこんな事になっているのかはっきりしませんが
いわゆる『ウケに入っている』状態
何しろ$Aの方がUS$よりも高いなんて事はついぞかってない前代未聞な状態であります。

なにし昨日今日の新聞には予算の『余り』,税収が予算に対し不足してるんじゃなくてその反対、余っている
その余剰分がどうしたこうしたなんて記事が…
そんな状態なのに
にもかかわらず今日の管理人さんの記事を拝見すると
ラトビアの医療の方がはるかに手厚い。

Medicareはあってもそのカバーは大体実際にかかった費用の半分、自己負担がけっこうありますしクスリは全て薬局で、は一緒ですが医薬品のメディケアのカバーは無いことはない,程度。

なによりもファミリードクターの初診料は6000円程度なのに対してそこから紹介されていく専門医(なんかややこしい病気でファミリードクが触りたくない場合)初診料はこれは全く自由ですから中には5万円6万円なんてドクターも。

入院した事はまだ無いのでドクやナースに心づけがあるかないかは存じませんが無いとは言えないでしょうなぁ。
| さんさん | 2012/04/19 8:13 AM |
こんにちは、さんさんさん。
お金の余ってる国、すてきですねえ。ラトビアは数年前のバブルの時に調子に乗って使いまくってその後大変でしたから、余剰分に関する議論は十分にした方がいいですよね。
それにしても、オーストラリア、結構医療費かかりそうな感じですね。ファミリードクターの初診料6千円ってのでさえびっくりなのに、専門医の初診料は想像を絶する物がありますね。ラトビアの場合、医師の給料が高くないので、特に手術などは医師に直接「手術費」を払う風習、というか、医師から手術費を請求される、というようなことが普通だったようですが、今はさすがにそういうことは無くなったようです。
| 管理人 | 2012/04/19 5:49 PM |
最近目に付くもは、なんといっても薬局。
増殖中です。医薬分業の結果でしょう。でも
お薬を買って、自分で病院に持って行って、
ボトルキープする、というやり方まで、まだ
進んでいないのではないかと思います。

日本は国民皆保険で、簡単に病院や医者に
足を向け、必要以上の薬や検査をし、その結果
保険は赤字。日本のシステムは進んでいるのか
遅れているのか分かりませんが、不必要に
医者に足を向けることだけは慎まなければ
ならないと思っています。

ブログを読むのは楽しみですが、管理人さんは
公私とも、盛りだくさんの日々のようですから
ご無理はされないように。




| murako | 2012/04/19 7:27 PM |
管理人様 こんにちは。
毎回、楽しく拝見させていただいています。医療従事者なので医療費事情はとても興味深く読ませていただきました。4月の初めにリガに2泊滞在しましたが、日本では桜が咲いていた頃なのに、雪が積もっていて驚きました。まだ気候は暖かくなっていないのでしょうか?放射線治療が終了したということですが、くれぐれもご自愛くださいね。
| Tomita | 2012/04/19 11:46 PM |
こんにちは、murakoさん。
まあ、薬局が増殖中とは、思いもよりませんでした。医療システムは、きっとどこの国でも問題山積みなんでしょうね。手厚くしようとすると税金が上がったりしますしね。これからは医師の数もどんどん必要になるでしょうし、薬剤師も看護師も同様ですね。医療はもはや巨大産業ですね。
お気遣い、ありがとうございます。ようやく春めいてきて、今から夏休みが待ち遠しい感じです。

こんにちは、Tomitaさん。
癌の治療費がかからないのは、とても助かります。癌の種類にもよりますが、治療や投薬が長引く事も多いですから。
ええ、そうなんですよ、ちょっと前に雪が積もったりしてました。もう、雪は無くなって、今は木々に芽が確認されるぐらいになりました。クロッカスがようやく咲いたような感じです。
| 管理人 | 2012/04/20 12:59 AM |
こんにちは、

ご無沙汰しています。
ルクスも同じ欧州の国なので似ていますね。ただ、ファミリードクター制は最近導入されたばかりなので、ラトビアのようには厳しくないです。自己負担率は財政赤字で今年から1割負担が12%負担に引上げられました。ただ、歯や目については、一部、健康保険でカバーされません。薬は、全て薬局購入で、薬の種類と必要性により、健康保険で4割、8割、10割がカバーされますが、風邪の治療薬は全額自己負担です。心臓や血圧に関する薬は全額保険負担で、無料でもらえます。
医師、看護士へのお礼は聞いたことがないし、見たこともないです。
かってルクスは、小国なため、総合病院は1つしかなく、専門治療は隣国まかせで、また大学もなく、医療、高等教育のただ乗りが財政が豊かな一因でしたが、総合病院も数ヶ所に新設され、大学もできました。ただ、病院は金があればつくれますが、医者は集まらず、診療科によってフランスから手術や専門治療のときだけ専門医が出張してきています。その面ではラトビアの方が充実しているみたいですね。また町で開業している専門医が病院設備を使用して手術するケースも多いです。そのため、手術費は医師と病院で別々に支払ます。
ラトビアにも春が訪れたみたいですね。ルクスは、3月の夏日から4月は真冬に逆戻りです。3月に25度を超えたのは20年以上の滞在で初めてです。
| ルクスの住人 | 2012/04/21 6:27 PM |
こんにちは、ルクスの住人さん。
ラトビアは国の規模の割に病院とかが多すぎて、あのバブルの崩壊とともに、病院が閉鎖になったりしました。バブル時までは病院も患者で一杯だったのですが、自己負担分の増額で一気に患者数が減った感じです。最近、また戻りつつありますが。。。
医療費のシステムを見ていると、国の基幹産業としての医療産業の重要性を感じます。医者や薬を外国頼りにすると、相当な出費になるからです。ルクセンブルグはその辺りの対策を講じ始めた、という事なのでしょうね。
| 管理人 | 2012/04/22 4:37 PM |
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