ラトビア移住12年目。
 
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バイロイト音楽祭2013 その1
さて、バイロイトである。
申し込みを始めて6年目で当たった管理人夫婦である。

バイロイト音楽祭への申し込みは前年9月まで、最近はインターネットで申し込みできる様になったようなのだが、管理人夫婦はせっせと郵便で申込書を送り続けたのであった。
当選すると3月にバイロイトから封書がやってくる。
落選すると6月だったか7月だったかに翌年用の申込書が送られて来るのであった。

3月18日の朝、新聞を取りにポストに行くと、そこにバイロイトからの封書があった。
その日の午後、ママが息を引き取った。
きっと、ママからのプレゼントだったのだろう。

管理人夫婦が申し込んでいたのはローエングリンとタンホイザーである。
この2演目は2011年の演出で、当時NHKで生放送されたはずである。
演出の評判は悪い。
事前にYouTubeでチェックしたが、ベルリンのコミッシェオペラの不快な演出に比べたら可愛いものである。

バイロイトへはニュルンベルク経由で行く事となった。
リガからニュルンベルク直行便がないので、フランクフルト乗り換えである。
ニュルンベルクからは電車で一時間半。

宿はバイロイト音楽祭側で旋回してくれたもので、値段ランクから選べるようになっていた。
管理人夫婦がお願いした宿はビール工場の横で、音楽祭期間中だというのに朝食付きで一泊87ユーロであった。本来ならとても質素な部屋になるはずだったのだが、バイロイトの申込書に念のために付けておいた旦那のProf.の肩書きが功を奏して、アパートメントにしてくれたのであった。

宿には英語表記が全くなく、従業員も英語を話す気配はなかった。

普段着ならば、宿から祝祭劇場まで歩く事も可能な距離であったが、ドレスアップしている状態ではタクシーである。
ちなみに、旦那がタクシーの運転手さんから聞き出した情報によると、バイロイトの街には全部で40台のタクシーが稼働しているということであった。この音楽祭の観客は、大半がドイツ人らしく、車でやって来ている人々もかなりの数にのぼるのだが、それでもたった40台のタクシーが行ったり来たりしながら観客をさばくわけで、当然のことながら特に帰りのタクシーは長蛇の列となるわけである。事前にタクシー乗り場を確認しておいて、公演が終わったらダッシュでタクシー乗り場に行くぐらいの気合いが必要である。

8月のバイロイトは暑かった。

そして、どこへ行っても冷房がない。
ショッピングセンターのような大型店舗では冷房していたが、それもかなりエコモードで、とにかくどこへ行っても暑い、という印象である。

涼しすぎるリガに慣れきっているからだには、結構堪える暑さであった。

オペラの上演されるバイロイト祝祭劇場にも冷房はない。
この劇場は、とにかく音響効果にこだわった作りで有名で、椅子も固い。固い椅子がイヤならば、クロークでクッションを借りる事はできる。ちなみに、一番お高いバルコニー席は普通の劇場にあるようなフカフカの椅子であった。
外気温が30℃を越す暑さで、正装で、長い事で有名なワーグナーのオペラを鑑賞する、というものなのである。
さらに、字幕もない。この音楽祭に来るのならば、字幕など必要あるまい、ということなのであろう。

とにかく、暑い。
必需品は扇子である。
オペラの第一幕では、プログラムなどでパタパタあおいでいる人が多かったのだが、一回目の休憩で売店で扇子を購入する人が多いようで、二幕になると、ほぼ全員の女性が扇子で扇いでいた。

休憩は各1時間づつある。

その間、併設されたレストランでシャンパンやワインを飲んだりするのだが、唯一ここだけが冷房していた。このレストランでの食事は幕間も含めて予約することが可能である。

祝祭劇場の道路を隔てた丘の上に、ワルハラというレストランがあり、管理人夫婦は、タンホイザーを見た後にここで食事をした。
タキシードにイブニングドレスでディナーを食べるチャンスなんて無いからである。

オペラそのものに関しては次回。
【2013.08.13 Tuesday 12:53】 author : 管理人
| オペラ、コンサート | comments(4) | trackbacks(0) |
この記事に関するコメント
6年の忍耐のご褒美にバイロイトが与えられた
ということで、まずおめでとう御座いますと
申し上げましょう。
それにしても、暑くても冷房がないとか、
タクシーが40台しかないとか、扇子は必携とか
いろいろ学ばせて頂きましたが、今から6年後に
なるのでは、とても挑戦する気になりませんし、
タキシードなる服が果して体に合うものかどうか
心配ですし、バイロイトはお話を聞くにとどめる
ことにしましょう。
リガ訪問の帰途コンセルトヘボウでウェーベルン
とベートーベンのシンフォニーとシューベルトの
歌曲を聞けたのが私の最高の経験になりそうです
| 1qtaka | 2013/08/14 5:35 PM |
心の底からオペラを愛して止まない人に
とっては、苦にもならないのかもしれませんが、
物見遊山で出かけると、ちょっとどれもこれもが
不満の種になってしまいそうです。

オペラそのものは次回、ということで続きを
楽しみにしていますが、思い出深いバイロイト
音楽祭になったことだけは、確かですね。
| murako | 2013/08/14 6:41 PM |
おや?
もうお帰りでしたか? 何々ラプランドは二週間程でそのあとバイロイトへですと?
私はまだ北極圏のどこかをウロウロしていてお帰りはてっきり8月も終わりごろとばかり思い込んでおりました。
お留守ならしょうがないとかけのぞきもしませんでご無礼致しましたわい。

そうですか、クッションを売店で借り出せる程に椅子が堅い? ドイツと言えばヨーロッパとしては北の方なのに扇子がパタパタ?
固い椅子といい暑くて応える気温といいどうも私どもの『ヨーロッパ』のイメージの思い込みとはだいぶ違うようですね。

しかしワッサワッサと歩く度に衣擦れの音がする様な正装のドレス、これはイメージ的にはコンテストに出場する女性ピアニストが着る様な奴を頭に浮かべました、を身にまとってシャンデリア輝く祝祭劇場の階段を登る、これはもうオペラなんかどうでも良い、これだけで充分満足、と思う人も大勢いらっしゃった事でありましょう。
| さんさん | 2013/08/15 10:07 AM |
こんにちは、1qtakaさん。
ええ、バイロイトは我慢大会でした。でも日本人なら大丈夫ですよ。耐えられると思います。音響が最高で、驚きました。オペラのために作られた劇場というのがよくわかりました。それだけでも行ってみてよかったと思えるところです。暑さをも忘れる歌声を聞く事が出来ました。

こんにちは、murakoさん。
そうなんですよ、事前に調べてわかっていても、不便というか、何と言うか、too muchという感じでした。よほどのワーグナー好きでないと厳しい感じです。聖地巡礼、って感じです。とても良い経験をさせてもらいました。観たオペラは、少なくとも生涯で一番と言える物となったので、いい刺激になりました。帰って来てからはテレビのオペラを毎日観るぐらいの勢いです。

こんにちは、さんさんさん。
ラップランド3度目、今回はとても充実してました。ラップランドは何回行っても開きませんね。
バイロイトはおっしゃる通り、正装するだけでお腹いっぱいでしたよ。一生に一度ぐらいお姫様ドレスを着るのも悪くないです。ちょっと癖になりそうでもあります。人生メリハリがひつようですもんね(笑)
| 管理人 | 2013/08/17 4:20 AM |
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