ラトビア移住12年目。
 
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I played, I danced
前回の漫画オペラが今シーズンの始まりかと思いきや、シーズン開始はSpeleju, Dancoju (I played, I danced)というラトビア語のオペラなのであった。

オペラ、といっても今回はコンサート形式である。

作曲はImants Kalnins、リブレットはラトビアの詩人Rainisの劇をもとに書かれたものである。初演は1977年で、今年は作曲者のKalninsの70歳の誕生年を記念してということであった。

ストーリーは、オルフェウスとエウリディーテに似た感じのもので、死んでしまった恋人を救いに地獄へ行き、なんとか連れ戻してくる、というタイプのものであった。

音楽は、素朴で、すぐに馴染めるメロディアスな曲が多く、歌もコーラスも大変よかった。

だが、コンサート形式というのは結構つらい。

というのも、何が起こっているのかが、完全に字幕頼りになってしまうからである。

有名なオペラならストーリーも覚えているし、歌を聞き込むということも出来るが、初めて聞くオペラでコンサートだと、ちょっときついのである。
コンサート形式でも、退屈しないように視覚的な演出もされていてはいたのだが、やっぱりきつい。

今回のオペラは2幕だったのだが、幕間の休憩で、結構な数の観客が帰ってしまったのであった。残念である。

さて、話は変わるのだが、ひょんなことから、最近日本で上演されたボローニャ歌劇場のカルメンの噂をきいたのだった。キューバが舞台のカルメン、である。世の中広し、といえども、キューバが舞台のカルメンと言えばラトビアオペラの総裁ジャガルス氏の演出しかない。案の定、そうであった。
へえ、あれが、ボローニャ経由で日本へ。。。

ということで、今回のコンサート形式のオペラでも、廊下でジャガルス氏が、「日本でカルメンやってきたんですよー」と話しているのをみかけたのだった。

通り過ぎてから、「知ってますよ」とつぶやく管理人であった。

【2011.09.17 Saturday 22:58】 author : 管理人
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War sum up
今年もオペラのシーズンが開幕である。

昨日は、国立ラトビアオペラで War sum up という戦争をテーマにした新作オペラを見て来たのであった。

なんと、歌は日本語。
「マンガオペラ」なんだそうである。

もう、この情報だけでお腹いっぱい、という感じである。

しかし、早まってはいけない。
これは真面目な芸術なのである。
いやはや、かなり良い意味で驚かされたのであった。

マンガオペラ、という不思議な名称が前面に出ているのだが、実際には「能舞台とオペラとマルチメディアの融合」と言った方がいい。

というのも、歌詞の大部分は小野小町などの古典詩から取っているのである。
残念ながら、メロディーに乗せる段階で、文節の区切りがずれているところが多く、殆ど聞き取ることはできなかったのであった。舞台上方に映し出される英語の字幕を読む必要がある。

漫画はどこに出てくるのかというと、舞台の前後に設置されたスクリーンに映し出されるのである。

音楽は3人の作曲家による合同作品。
何と言ってもラトビアラジオのコーラスが最高であった。

そして、肝心のマンガ担当は日本の漫画家、というよりはマンガデザイナーと言ったほうがいいのだろうか、林晃(はやしひかる)さんという方である。漫画の描き方の本を多数出版されているようである。

ワールドプレミアということであった。今後はノルウエー、デンマークなどで公演が行われるようである。


【2011.09.03 Saturday 11:39】 author : 管理人
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The heiress of Vilkaci
昨日はThe heiress of Vilkaciというラトビア語のオペラのワールドプレミアであった。

これは、ラトビア人作曲家によって1940年代に歌の部分のみが作曲され、後にオーケストラ部分をつけてオペラとして仕上がったというものである。

物語は、ロミオとジュリエットのハッピーエンドバージョン、といったところであった。
二つの隣り合った大家族がいて、片方が常にリッチで、もう片方はそれほどでもない。それほどでもない方の大家族は、隣の大家族が魔法使いだからリッチなのだと信じていたりする。それほどでもない方の跡取り息子は別のお金持ちの家の女性と婚約しているが、隣の家の跡取り娘に恋をする。夏至祭の夜に、跡取り息子と跡取り娘は結ばれるのだが、そのとき限りであった。しばらくしてリッチな家の跡取り娘は男の子を産む。そうこうしているうちに両方の家が火事で燃えてしまう。すったもんだの末、両家は跡取り息子と娘とその子供を中心に仲良くやっていくことになる。

なんと言うか、ラトビアの田舎の暮らしが満載のオペラであった。
民族衣装も満載で、まあ、ラトビアの時代劇といったところであろうか。

というわけで、是非リガへ来た時には見ていただきたいオペラである。

さて、ワールドプレミアということで、今回は首相と大統領が見に来ていたのであった。

現在、ラトビアは大統領選のまっただ中直後で、現職の大統領の人気が急上昇中なのである。
というのも、3人の大物政治家に汚職等の捜査の手が伸びて来ているのだが、そのうちの一人(議会メンバー)の家宅捜索を可能にする審議が議会で否決されたことを受けて、大統領がその権限で議会を解散させる方向へ持って行ったのである。折しも大統領の任期が切れるので、大統領選となる訳だが、まあ、汚職嫌疑のかかっている政治家寄りの政党は、別の候補を立てて対抗し、というような面倒くさい状況になっていたのであった。
大統領が2階の舞台横の特別席にやってくると、もう、オペラ中の観客が起立して拍手の嵐、であった。まあ、一般民間人に人気があっても、再選されるとは限らないのである。。
残念ながら現職大統領は対抗候補に破れて、来月には議会を解散させるかどうかの国民投票が行われる予定で、そこで解散となると9月ごろに総選挙となる。
ちなみに反対側の特別席には首相がいたのだが、こちらは特に何もなかったのであった。
【2011.06.05 Sunday 11:14】 author : 管理人
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ワルキューレ@MET HDライブ
昨日はメトロポリタンオペラのHDライブで、ワルキューレであった。

ワーグナーはただでさえ長いので、万全を期して、事前に昼寝をして体力を温存し挑んだのであった。だが。。。

開演7時のはずが、トラブルでもあったのかなかなか始まらず、30分遅れぐらいでようやく始まったのであった。そして、2回の休憩を挟んで、結局終わったのは夜中の1時であった。

いやー、疲れた。。。快適な映画館の椅子でも6時間は長過ぎる。。。

もう、3幕の終わりの方では、
意識が無くなる、ハッと気がつくとまだボータンがブリュンヒルデと話している、意識がなくなる、ハッと気がつくとまだ。。。。
というのを繰り返していた管理人であった。

演出も舞台装置も歌手もさすがメトロポリタンオペラだ、という感じのすばらしいものであった。何よりも、字幕の位置が見やすいので、ああ、そうだったのか、と話の細かい筋までちゃんと把握できたのがよかった。

ワルキューレで今シーズンのMET HDライブは終了である。
来シーズンはどうやらガランチャがご懐妊ということで、予定されていたアンナ・ボーレンには出演できないだろうという噂である。ネトレプコとガランチャの共演なので残念ではあるのだが、管理人は既にウイーンのアンナ・ボーレンのTV録画で二人の共演を見たので、まあいいか、という感じである。
【2011.05.15 Sunday 15:56】 author : 管理人
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トロバトーレ@MET HDライブ
昨日はメトロポリタンオペラのHDライブ、トロバトーレを観に行ってきた管理人夫婦である。

HDライブだと、字幕が見やすい位置にあるのをいいことに、全く予習せずに見に行ってしまったのだが、なんのなんの、そういう展開になるのかあ、とおどろきながら楽しんで来たのであった。

それにしても、なかなかオドロオドロしいストーリーで、ああ、さすがオペラだ、と妙に感心したのであった。

歌はどの役も大変素晴らしく、スクリーンに向かって思わず拍手したくなる程であったが、残念な事には、皆さんちょっと丸々としすぎておられて、こう、ビジュアルとしては気持ちが入って行けない感じであった。

さて、昨日は仕事仲間でオペラ仲間の友人の誕生日だったので、花を買って行って映画館でわたしたのであった。ラトビアでは花をプレゼントする時は包装を外して渡すのが礼儀なので、買って行ったカランコエの鉢植えをそのまま手渡したのである。そうすると、成り行き上、もらった彼女も鉢植えをむきだしのまま映画館を持ち歩くことになり、ちょっと不思議な光景になっていたが、まあ、それはそれでそういうものらしく、誰も気に留めてはいないようであった。
幕間の休憩では、誕生日のお祝いでワインをごちそうになったのであった。
良い週末であった。
【2011.05.01 Sunday 22:12】 author : 管理人
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トゥーランドット@ラトビア
 昨日はラトビア国立オペラで、リバイバルのトゥーランドットを観て来た管理人夫婦であった。

このトゥーランドットは、1973年にリガで初演された当時の演出のリバイバルで、その当時舞台および衣装デザインを手がけたEdgars Vardaunisへのメモリアル公演でもある。1973年の舞台を再現、というのも興味深い上に、トゥーランドットと言えば、結構壮大なオペラなので、ラトビア国立オペラの小さめの舞台でどのように繰り広げられるのか、というあたりも気になるところであった。実際観てみると、なかなか素晴らしい演出であった。ただ、やっぱり舞台がちょっと狭いなあ、という感じは拭えず、いつもギュウギュウな状態であった。

このトゥーランドットでは、管理人の好きなラトビア人ソプラノ、GailiteちゃんがLiu役で出演していて、大変うれしかったのであった。
その他の歌手も大変よかったのだが、残念なことに、カラフ役のカザフスタンテノールは声量が足りず、オーケストラに負けてしまっていた。

しかし、トゥーランドットの音楽はどうも耳残りするというか、家に帰ってからも、ずっと管理人の頭の中で鳴り続けていたのであった。


【2011.04.16 Saturday 15:30】 author : 管理人
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セビリアの理髪師@LNO
昨日はリガ国立オペラのセビリアの理髪師初日であった。

今回のオペラは、アルメニア生まれの新鋭監督Aik Karapetianによる演出で、舞台をフランス革命時に設定した異色の「セビリアの理髪師」であった。

Karapetianはどうやらホラー作品がお得意のようで、このオペラもなんと、ゴシックホラー仕立てなのであった。

どんな演出なのかはフタを開けてみるまでは分からなかったので、もちろん、最初は不思議な感じがしたのだが、全く面白いことにロッシーニの世界とゴシックホラーが実はとても良く調和して、結構入り込める仕上がりになっていたのであった。

さて、配役は、
アルマビーバ   TANSEL AKZEYBEK
ロジーナ     EVIJA MARTINSONE
フィガロ     JĀNIS APEINIS
ドクターバルトロ PIOTR MICINSKI
ドンバジリオ   ROMĀNS POĻISADOVS
であった。

それぞれが、この変わった演出を楽しんでいるようにも見える役作りぶりで、とても良かった。アルマビーバ役のTANSEL AKZEYBEKはトルコの出身で、難しそうなロッシーニの旋律をいともやすやすと歌い上げていた。素晴らしいテノールで、とてもこの役がこなれているようであった。繊細なのに大きな存在感があって、はまり役といったところである。
ドクターバルトロ役のPIOTR MICINSKIはいやはや、ノリノリであった。絵に描いたようなホラー漫画の悪役のようで、すばらしすぎ。

演出が異色なので、観客の好みはパックリと割れていたが、管理人は結構面白くてよかったと思っている。

Latvijas Radio3の録音はこちら
時刻にリンクが張られている。
【2011.03.06 Sunday 13:37】 author : 管理人
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